暑い日も通り過ぎ、だいぶ涼しくなりました。
10月に入ると、真夏の炎天下の中で半ば強制を強いられた「マスクの着用」の息苦しさも軽減してきているように感じます。
しかし、この「新しい生活様式」がまだまだ続くのだと考えると、ゾッとしてなりません。
そこで、今回の記事では日本の生活文化に着目し、文化の歴史的変遷を見ていきたいと思います。
では、タイムトラベルの旅を楽しみましょう。
日本の生活文化の特徴
日本はアジアの東側に存在しています。
アジアの東側の国々は、海に囲まれ、雨が多く、湿度が高いの特徴です。
もちろん、日本も同様で、雨と湿気で湿度の高い国です。
そのため、汗をかいても蒸発しにくく、熱も発散できず、不快感が増すという悪循環なわけです
これを前提に、古来から日本の生活文化は、湿気と暑さから身を守るようにできました。
しかし、明治時代に入り、西洋文化が日本に取り入れられるようになると、その格好良さから定着していき、日本の生活文化が日本人に合わなくなってきたというわけです。
衣食住の『衣』
まずは、衣食住の『衣』をみていきましょう。
日本では、昔から貫頭衣のような綿の服が好まれていました。
綿の服は、寒いときには保温効果があり、暑いときには汗を吸ってくれ、吸った汗は綿の繊維か蒸発してくれます。
これは、湿気のない国と同じような状態です。
湿気の少ない国では、気温が高くて汗をたくさんかいても、汗をどんどん蒸発してくれるので、熱も逃げてくれるので、蒸し暑さがなく楽です。
この状態を意図的に作出できるのが、木綿の服なのです。
衣食住の『食』
次は、衣食住の『食』をみていきましょう。
中国やアメリカなどでは、食事は大皿に盛られてきます。
そうです。大皿に盛られたものを、皆でシェアして食べるわけです。
しかし、日本では料理を小皿に分けて食べるのです。
日本人は控えめな国民なので、大皿で出すと食べられないからです。
『食史』という言葉を生んだ歴史会議としては、最も得意とする分野です。
衣食住の『住』
最後に、衣食住の『住』です。
日本の住居では木造建築が主流となっています。
他の建築方法との割合を見てみると、驚異の8割~9割とも言われています。
なぜ、日本では木造建築が主流となっているのでしょうか。
① 施工費が安い
鉄筋や鉄骨などの高層建築で使われる材料を使用すると、施工費は高くなっていきます。
鉄筋や鉄骨は、強度が高い反面、材料と加工するのは非常に困難なことが高くなる理由です。
一方、木材は加工に特殊な設備を必要としないため、加工費が安く済むためです。
② 断熱性や吸湿性に優れている
鉄筋や鉄骨は熱伝導率が高いため、断熱性に欠ける一面があります。
また、日本は湿気の多い国です。
そのため、熱伝導率が低く、高い吸湿性を併せ持った木材が重宝されるわけです。
コロナ禍での「新しい生活様式」
世界中で広がった未曾有の感染症である「新型コロナウィルス」の対策の一環として政府により提唱された『新しい生活様式』があります。
『新しい生活様式』が定着するにつれ、日本の生活文化に多大な影響を与えるのではないだろうかと考えています。
では、政府により提唱されている『新しい生活様式』を見てみましょう。
年末年始
日本では、年末年始などに親族が集まって正月を過ごすという風習があります。
しかし、「コロナ禍」では「3密」になってしまうため難しいでしょう。
大皿
これは年末年始やクリスマスパーティーなどで多いと思います。
元々、日本は小皿に分けて提供する国民ですが、西洋文化が流入するにつれて大皿文化も定着していました。
しかし、「コロナ禍」では大皿を皆の箸で取るのは現実的ではないと思います。
オンライン
海外ではオンラインで出会い、交際し、結婚までする人が多いです。
しかし、日本ではオンラインで出会い、交際するのは不純であると考えれています。
そうです。日本にはオンラインがまだ定着しきっておらず、難しい点があるわけです。
声の抑揚がわかりにくいなどが理由です。
まとめ
日本の生活文化も『コロナ禍』を契機として、かなりの変貌をみせようとしています。
これまで常識とされていたことも常識ではなくなる日がくるかもしれません。
きちんと順応できるようにしていきたいと思います。
厚生労働省のホームページに「新しい生活様式」の実践例も掲載されています。
是非、参考にして生活してみてください。